『Station to Station』-David Bowieのレビュー及び感想
今回聴いていったのはDavid Bowieのアルバム『Station to Station』です。
David Bowieは音楽界の伝説と言ってもいい方だと思うので、全アルバムを聴いておこうと思ったのですが、彼が出したアルバムは20枚以上はあるため、流石に全アルバムを順番で聴く気にはなれなかったです。しかし、名盤と呼ばれているアルバムくらいは聴いておこうと思い、今回、『Station to Station』を聴いてみる次第です。
一応、『Blackstar』とか『Low』とかは聴いていたんですが、どうしてかこれは聴いてませんでした。
聴いてみた感想としては中々掴みどころのないアルバムだと思いましたね。
ちょっと曲を追って見てみましょう。
一曲目からなんと10分と長めです。アルバムタイトルにあるように、最初は駅の電車の音から穏やかに始まっていきます。この部分が微かにドローンっぽさを感じる。そこから少しずつ音が足されていくんですが、ミシンのような音が聴こえてきたりして結構面白い。三分ほどかけてやっとセクシーなボーカルが入ってきます。5分くらいちょっと雰囲気が変わるのも面白いです。
もしかしたらラストアルバムに収録されていたBlackstarはこの曲を思い出していた可能性もあるかもしれません。同じ10分の曲ですし、途中でちょっと雰囲気が変わる展開も似ているような気がします。
二曲目のGolden Yearsはかなり気だるげな感じの曲。わっわっわっ~が癖になります。結構面白い楽曲です。ちょっとファンクっぽさも感じますね。
そして四曲目のTVC15。
なんだかコミカルな楽曲で聴いていて元気になれる曲ですね。ギターのヘヴィなリフがかっこいいです。
このアルバムの収録曲は6曲と少なめで、その中で印象に残ったのが上記3曲ですね。ただ、印象に残っただけで滅茶苦茶いい曲!と思ったわけではありません。
いや、全部普通にいい曲なんですが、そこまでインパクトがある感じじゃなかったんですよね。アルバム自体も暗めという統一感はあるんですが、ジャンルがファンクだったり、プログレッシブロックだったり、ソウルだったりとバラバラなのは散漫な印象を抱きましたね。
ただ、そういった複数のジャンルを取り入れていて、かなりクリエイティブな作品だとは思いましたね。6曲とコンパクトに纏まっているのも聴きやすかったです。
是非、聴いてみてください。