『あのち』-GEZANのレビュー及び感想
今回聴いていくのはGEZANの『あのち』です。日本のロックバンドのアルバムらしいです。
2009年、大阪で結成。難波BEARSを中心として関西の音楽シーンにおいて活動を行う。結成時は「下山(Gezan)」という表記であった。2012年、フジロックフェスティバルの新人公募ステージ「ROOKIE A GO-GO」への参加を機に活動拠点を東京へ移す。
バンドとしてテニスコーツをはじめ多くの共演者と勢力的に活動を行っている。[いつ?] ボーカルのマヒトゥ・ザ・ピーポーにおいてはバンドだけでなく、ソロでの活動、青葉市子とのユニット“NUUAMM”など活躍の場を広げている。
2016年8月31日付で、シャーク・安江が脱退し、バンドは活動休止となる[1]。
2018年7月16日、マヒトゥ・ザ・ピーポーが月曜から夜ふかしに出演。
https://ja.wikipedia.org/wiki/GEZAN
前作アルバム『狂』が話題になっていたので名前は知っていたバンドなんですけど、青葉市子さんとのデュエットがあるみたいですね。知らなかったです。
話題にはなっていた前作は聴けてないので、GEZANのアルバムはこのアルバムが初めてです。どんな音楽なのか楽しみです。
それでは聴いていきましょう♪
全曲感想
※赤太字は一番好きな曲、赤字は好きな曲です。
①[い] のちの一つ前のはなし
バグパイプを使った高らかなサウンドがいいですね。語りも始まりを告げるような感じでいい。
②誅犬 / Chuken – Death Penalty Dog
ぶんらか~が癖になりますね。怪しげなギターフレーズもかっこいいです。踊りたくなるような感じでいいですね。時には起こせよムーブメントは1990年代のことを言ってるんですかね?
③Fight War Not Wars
滅茶苦茶短い曲。次曲への布石のような感じかな。
④もう俺らは我慢できない
「もう俺らは我慢できない」のリフレインが癖になりますね。中盤の語りパートのカオスな感じが好きですね。
⑤We All Fall
こういったボーカルを楽器代わりに使うような曲が特徴的なアーティストなんでしょうか。途中で入ってくる管楽器がいい味付けになってますね。
⑥TOKYO DUB STORY
最初の言葉の掛け合いがいいですね。面白い楽曲ですね。色々な所にいる人の言葉を抜き出してきたみたいなごちゃごちゃした感じがいいです。
⑦萃点
最初の開放感のある合唱がいいですね。何処か爽快感のある曲調が聴いていて楽しいです。
⑧そらたぴ わたしたぴ
これも一分に満たない短い曲。フィールドレコーディングといった感じの曲ですね。
⑨We Were The World
バグパイプが使われた明るめでかなりポップな曲ですね。途中で語りが入ります。大勢での合唱が楽曲を壮大に仕上げています。
⑩Third Summer of Love
最初の「Third Summer of Love」のリフレインが綺麗でいいですね。ピアノもあしらわれ、重たい曲が多い中、爽やかな楽曲でいいです。勝手に君を天使にしてごめんって歌詞が好きです。
⑪終曲の前奏で赤と目があったあのち
一分半ほどの短い曲。今までの曲を繋ぎ合わせたような曲で、クライマックスに突入したような感じ。
⑫JUST LOVE
これもバグパイプの音が主となってます。民族音楽的な声のパートもあり、アルバムの最後の方にきてかなり明るめになってますね。
⑬リンダリリンダ
曲名からあの曲しか思いつかないんですが、それとは逆にスロウな楽曲。
総評
繰り返される輪唱が癖になるロックアルバムだと思いました。大勢の人の声で作り出される旋律は鼓舞されているように感じられて、聴いていて楽しかったですね。ハードコアなイメージがあったんですが、意外とポップな楽曲が多くて聴きやすかったです。
シームレスに繋がっている構成や、語りパートなどメッセージ性を強く感じさせるようなアルバムで、重なる声も合わさって、強いパワーを感じられる作品でしたね。
ただ、エネルギーは感じられるんですが、楽曲はあまり好きじゃないですよね。ちょっと粘り気のあるボーカルが好きじゃないのも理由の一つですが、楽曲の難解さや実験性が私には合わない類のものだったのが最大の理由ですかね。こればかりは私の趣味とあわないのが仕方ないのかと。
ただやろうとしていることは凄いと思いますし、今までにない音楽だと思うので、これからも我が道を突き進んで欲しいなと思います。
是非、聴いてみてください。