「Nonagon Infinity」- King Gizzard & The Lizard Wizardのレビュー及び感想
アーティストがアルバムを出す感覚というのは様々ですが、大体平均したら3年~4年くらいなのかなと個人的には思います。
昔なんかは一年に何枚も出しているイメージ。ジャンルで言うとjazzのミュージシャンだったり、アーティストで言うとThe Beatlesなど、活動期間を考えるとかなりの枚数のアルバムを出しています
とはいっても、やはり歴史的背景等、色々なことを鑑みると、昔と現代では事情が違いますし、やはり短いスパンでアルバムを出すのは難しい。
なんですが、一年に平気で三枚くらいアルバムを出すアーティストも存在します。
それが今回聴いたKing Gizzard & The Lizard Wizardというバンド。
活動は2012年からで、現時点(2024年4月時点)までに25枚も出しているという多作っぷり。
音楽ジャンルも様々ですし、全ての作品を聴いたわけではないんですが、今の所一番好きなのがこの「Nonagon Infinity」という作品。
最初に再生ボタンを押して流れ込んできた音の質感にまず驚いたのを覚えています。どう表現していいのかわからないんですけど……何処か粘ついた感じというか、フィルターを通しているというか、とにかくサイケな感じ。
変拍子を織り交ぜたガレージロックという感じなんですが、どの楽曲もサイケながらにキャッチ―で聴きやすい。ツインドラムというのも気にしてないと聞き逃してしまいそうなんですが、より楽曲に骨太な印象を加えていていいですね。
あと、所々で見せるメロディのヘンテコな雰囲気が好き。なんだろうね、悪戯好きの子供を連想させるというか、遊び心を感じさせるようなメロディがどろどろとした音像とも合わさって滅茶苦茶耳に残ります。
コンパクトに纏まっていますし、最初から最後まで楽しみながら聴けた名盤でしたね~。
多分、今年も一枚は出そうな気がしますし、とても楽しみです。
一番好きな楽曲:Robot Stop