「Wall of Eyes」- The Smileのレビュー及び感想
久し振りのアルバム単体でのレビュー記事です。
結構早いスパンで出たThe Smileの新譜である「Wall Of Eyes」を聴きました。
前々からTLを眺めていると「Radioheadでやれよ」みたいな声を見ることがあるんですが、個人的には特に気にしてないです。
普通にいい作品が聴けたらそれでという感じ……なので、私は楽しみに待っていたんですが、聴いてみて「やっぱり素晴らしい作品を作ってきたな~」と思いましたね。
全体的にクラウトロック風というか、どの楽曲も上に乗っているコードやメロデイは変わりつつもミニマルなのに、そのリズムが複雑で掴み所がないという感じ……上手く説明はできないんですが、万華鏡のような音楽だなという印象です。
アルバムタイトルと同じタイトルの楽曲が一曲目というのは意外とそんなにないような気がするWall of eyesはアルバムが出る前から滅茶苦茶好きだった楽曲。
反応を見る限りあまり人気じゃないっぽいけど個人的には一番アルバムの中では好き。
コードを変えながらも反復されるボサノヴァ調のアコギに加わっていくストリングスや声が心地よい。
そして二曲目もアンビエント風味な楽曲でうっとりとしてしまいます。
本作は結構サイケデリックなサウンドが随所に見られ、ここまでサイケ風味なのはRadioheadでは聴いたことはなかったかなと思います。
その後はロックな楽曲が続くんですが、ジョニーグリーンウッドはディレイのかかった弾くようなギターにはまってるのかな?
個人的にはあまり好きなサウンドではないです。面白いんですけどね~。
しかし、こうして聴いてみるとこのギターだったり、ストリングスのクラシックぽさだったりと、The Smileのアルバムはジョニーグリーンウッドが主軸となって作成されたのかなと感じましたね~。
そしてアルバムの目玉となるのがやっぱり7曲目ですかね。
序盤のリズムやBPMなどを無視したような優雅に奏でられるギターやベース、それを支えるドラムには驚かされましたね。ラストでノイジーなギターが出てきて盛り上がるのもいいです。
最後が静かなピアノ曲で終わるのもなんだかいい。!マークが曲目についているのが意外。
8曲とコンパクトに纏まっているのもよかったですね。
通して聴いてみて、前作も好きだったんですが本作の方が好きですね。これからRadiohead等がどうなっていくのかはわかりませんが、これからも楽しみです。
とにかく、今年を代表する作品になること間違いなしな作品だと思いましたね。
一番好きな楽曲:Wall Of Eyes