「12 hugs (like butterflies)」- 羊文学のレビュー及び感想
私が羊文学というバンドを知ったのは、誰かが作った2020年のベストアルバム系の記事で「Power」というアルバムがランクインしているのを見たのがきっかけです。
そのときは「女性のシューゲイザーバンドなんだ~」としか思っておらず、存在だけは認知して、そこまで熱心に聴くことはありませんでした。
日本というか、もうシューゲイザーが一般的に聴かれるようなことはないんだろうなと思っていたんですが……
今や人気アニメの楽曲を担当していたりするんですから驚きです。
私の見る目Nothingですね~。しかし、こうして人気が出たのはとても喜ばしいことです。
前に「羊文学はシューゲイザーなのか?」みたいな論争がXで起きたりと、どんどん人気が出てる羊文学なわけですが、新譜「12 hugs (like butterflies)」を昨日出されたので聴いてみました。
聴いてみて、かなり良曲が揃ったアルバムだと思いましたね。
1曲目のHug.m4aのアコギの弾き語りでもう最高。そこから2曲目のmore than wordsの流れに少し鳥肌が立ちましたね。そこからノイジーなAddictionと続き、ポップなGO!!!と永遠のブルーが滅茶苦茶耳に残ります。
そこからも良曲が続き、10曲目の人魚はストーリー性を感じる切ない楽曲。最後の曲であるFOOLはあまりラス曲っぽくないんですけど、勢いのあるちょっと壮大なロック曲でいいですね。
派手さはなく、何処となくIndie Rockっぽさを携えた楽曲が多い気がします。シューゲイズ色もそこまで濃くない(と思う)。所々でドリーミーなサウンドを披露してくれて、聴いていて心地よかったですね。
あくまでギターとベース、ドラムの3ピースを基調とした真っすぐなロックサウンドが素朴でたまらないですね。リバーブのかかったギターの美しさはやはりいい。
淡々と三人の世界を披露し続けていくような感じで、ずっと浸っていたくなるようなアルバムだと思いました。
タイトルが12 hugsで、収録曲も12曲ということで、優しく抱きしめられているようなサウンドが聴けてよかったです。
これから追いかけていきたいバンドだと思いましたね~
一番好きな楽曲:永遠のブルー