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Pitchforkの歴代の年間ベストアルバムを聴いていく【1998年~2009年編】

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雑記・コラム
この記事は約13分で読めます。

 さて、2023年もあと僅かとなりました。

 Xを眺めていると、既に2023年のアルバムランキングを作っている人がいたりして、見ていてとても面白いですね。

 私も2023年のアルバムランキングを順次更新しているんですが、詳しく自分の感想を纏めたものを別途作ろうかなと思ってます。

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 リスナーの他にも様々な音楽メディアがその年のアルバムランキングを次々と発表しているわけですが、その中で最も注目を集めるのはやはりPitchforkのランキングなのではないでしょうか。

Pitchfork
The Most Trusted Voice in Music.

1995年、ピッチフォークは当時高校生だったライアン・シュライバー (Ryan Schreiber) によってアメリカミネアポリスで設立された。その後1999年に本拠地をシカゴに移し、2000年代を通して大きく成長していった。当初ピッチフォークはライアンの好きなインディ・ミュージックの情報を毎月インターネットに載せることからスタートしたが、2000年代後半には世界で最も影響力のある音楽メディアと言われるまでに成長した

Wikipedia

 最も有名な音楽メディアだと思っていますが、TLを眺めているとPitchforkを揶揄するようなポストをよく見かけますし、レビューに対し文句を言っている人もよく見ます。

 まあ、自分の感想と異なるレビューが出てくるのは必然ですし、そういった言葉が出てくるのは仕方のないことだとは思います。

 ただ、やはりPitchforkは影響力が強いメディアですし、その評価でアーティストの人生を変えてしまいかねないので、多くのリスナーから厳しい視線を向けられるのもまた仕方のないことなのかもしれません。

 まあ、私は「へえ~」といった感じでレビューの点数やランキングを眺めているんですが、不意にあることを思ったわけです。

「Pitchforkのこれまでの年ベストアルバムってなんなんだろうか?」

 というわけで、今回はPitchforkの歴代の年ベストアルバムを調べて、聴いて、そのアルバムに対し簡単な感想を書いていこうという記事です。

 調べた限り、1998年から毎年、年ベストアルバムを選出しているようです↓

Just a moment...

 流石に量が多いので、何回かにわけて感想を書いていこうかなと思います。

 今回は1998年~2009年までです。

 

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Pitchforkの歴代の年ベストアルバムを聴いていく

1998年:「Aquemini」- OutKast

 1998年のベストはOutKastの名盤ですね。

 最近だとメンバーの一人がアンビエントジャズなアルバムを出して話題になっていましたね。

 様々なジャンルを内包したような多彩で印象的なヒップホップトラックが揃っているアルバムだと思います。

 巻き舌のようなラップが癖になりますね。

 個人的には前作にあたる「ATLines」の方が好きなんですが、こっちも十分に素晴らしいアルバムだと思います。

The 50 Best Albums of 1998
A year of change starring PJ Harvey, Outkast, Bright Eyes, Lauryn Hill, and more
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1999年:「Emergency & I」- The Dismemberment Plan

 今回初めて聴いたアルバム。

 全体的にアップテンポな楽曲が多く、耳に馴染みやすい素晴らしいIndie Rockが並ぶ中で、勢いのあるパワフルなパンクが飛んできたりして刺激的。

 所々でEmoぽかったり、電子音等も取り入れているんですが、全体的に上手く纏まっているのがいいですね。

 9曲目のThe Cityが個人的には一番好きですね。

The Dismemberment Plan: Emergency & I

 

2000年:「Kid A」- Radiohead

 Radioheadの問題作がこの年のベスト。

「OK Computer」の後の作品ということで、当時はあまりの変わりようにメディアの間でもかなり賛否両論だったという話を何処かで見かけたのですが、Pitchforkは高評価で賛の立場だったみたいですね。しかも10点満点という。

 この作品は私の一番大好きな作品です。

 冷たい雰囲気で、世界の果てで鳴っているような音像がもうたまらないですね~

Radiohead: Kid A
I had never even seen a shooting star before. 25 years of rotations, passes through comets' paths, and travel, and ...
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2001年:「The Glow, Pt. 2」- The Microphones

 The Microphonesがこの年のベスト。

 かなりLofiな音質なんですが、2001年の作品なんですよね。アコギとノイズを中心としたアヴァントなサウンドが病みつきになる作品です。

 何処か虚無感があるというか、ざらついたサウンドの波の中にある囁くような細い歌声がかなり印象的。

 特に1曲目は大名曲で、最初聴いたときに「やば……」となりましたね~

The Microphones: The Glow, Pt. 2
It's an amazing thing when pop music expresses beauty through ambiguity. After being pummeled over the head for years .....
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2002年:「Turn On The Bright Lights」- Interpol

 この年のベストはInterpolの1st。

 クールで強力なポストパンクが揃っていて、最初から最後まで隙がない印象のアルバムです。

 ギターとベース、ドラムというシンプルな構成でありながらここまで聴かせられるのは凄いですね。

 ファズが効いたようなボーカルがとてもいい。

 2曲目のObstacle 1が大名曲。ただただ聴いていて震えるようなかっこよさがあります。

Interpol: Turn On the Bright Lights
As you read this, there are likely a number of people in your midst summoning up all the backlash powers ...

 

2003年:「Echoes」- The Rapture

 2003年はThe Rapture「Echoes」です。

 このラインナップの中だと知名度も評価もそこまで高くない印象なんですが、名盤だと思います。

 内容はダンス・パンクで、滅茶苦茶聴いていると踊りたくなってきます。

 特に6曲目のHouse Of Jesus Loversはベースラインと共に病みつきになるような名曲です。

 ボーカルがかなりヘロヘロなのが人を選びそうですが、歌っている人も踊り疲れているということで……

The Rapture: Echoes
Change has been boiling under ever since the decade clicked to double zeros. We've wanted more of something, and ...

 

2004年:「Funeral」- Arcade Fire

 2004年はArcade Fireの1stアルバムがベストに。

 多人数バンドの構成を活かした優雅なIndieサウンドがたまらない作品ですね。

 ストリングス、ピアノ、ギターで奏でられる美しいながらも力強い音が耳を離しません。

 Wake Upは気合を入れたいときに聴きたくなりますね。

Arcade Fire: Funeral
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2005年:「Illinois」- Sufjan Stevens

 イリノイ州を舞台としたSufjan Stevensの作品がこの年のベスト。

 アコースティックギターを基調としながらも、ピアノとストリングスをあしらった壮大かつ美しい音像が魅力的な作品です。

 そしてSufjan Stevensの優しげな歌声が沁みるんですよね。

 Indieっぽさを残しながらも、クラシカル的な要素も加わった名盤だと思いますね~。

Sufjan Stevens: Illinois
On the second installment of his absurdly ambitious "50 States" project, Stevens presents the 74-minute spectacular Illi...
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2006年:「Silent Shout」- The Knife

 2006年のベストはエレクトロポップな作品。

 こういった作品をPitchforkがベストに選ぶのはなんだか意外というか、イメージにない。

 全体的にダークな感じで、エレクトロサウンドが心地よいアルバムですね~。

 テクノっぽさがあるのも個人的に痺れる。

The Knife: Silent Shout
Ditching the springy Europop of 2004's Deep Cuts, Sweden's the Knife here pits dark, ghostly electro backdrops against e...

 

2007年:「Person Pitch」- Panda Bear

 2007年はPanda Bear

 確かAnimal Collectiveの人。PitchforkAnimal Collectiveが結構好きで高評価しているイメージがあります。

 アルバムの内容は滅茶苦茶サイケな実験的な楽曲が並んでいる感じ。ポップ性は殆ど感じられないんですが、不思議と病みつきになるんですよね~

 ボーカルは伸びやかで気持ちいいんですが、確実に人を選ぶような作品になっています。ですが、とても刺激的ですね。

Panda Bear: Person Pitch
On his third solo outing as Panda Bear, Animal Collective's Noah Lennox balances blossoming melodic pop with wildly expe...

 

2008年:「Fleet Foxes」- Fleet Foxes

 2008年はFleet Foxesの1stアルバムがベストに。

 異国的な雰囲気が漂うフォークアルバムで、独特な質感のボーカルサウンドが素晴らしいです。

 乾いたアコギの上に乗るこの不思議な響きをもった声のハーモニーが心地いい。

 特に2曲目と10曲目が名曲で、まず聴いて欲しい。

Fleet Foxes: Fleet Foxes
Following their spectacular Sun Giant EP, Seattle-based Fleet Foxes’ full-length debut has a lot to live up to. Luckily,...
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2009年:「Merriweather Post Pavilion」- Animal Collective

 2009年のベストはAnimal Collective

 エレクトロでサイケなサウンドに乗っかる、Pet Soundsを想起させるようなボーカルのハーモニーが素晴らしいアルバムです。

 サイケデリックでありながら、しっかりとポップに仕上がっているのは本当に凄いと思います。

 Animal Collectiveの中でも一、二を争う名盤だと思っています。

Animal Collective: Merriweather Post Pavilion
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まとめ

 とりあえず1998年~2009年のベストアルバムを見ていきました。

 全体的なまとめは全部見た後に書こうと思います。

 それでは次は2010年~2019年の記事でお会いしましょう~。

 2010年~2019年↓

 因みに、今回は纏める気はないのですが、1980年代のベストアルバムとかも選出しているようですね↓