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『The Beatles』のレビュー及び感想
今回はThe Beatlesのアルバム「The Beatles」……通称『WHITE ALBUM』の感想及びレビュー記事を書いていこうと思います。
かなり久し振りの1stから聴いてみるとなってしまいました。色々と聴きたい音楽が多すぎて、後回しになってしまいました。
本作はなんと収録曲数が30曲で時間は1時間30分ほどと、The Beatlesの中では最多最長のアルバムとなっています。
大変だったんですが、全曲簡単に感想を書いてみました。
全曲感想
①Back In the U.S.S.R.
ロックな曲ですね。打ちあがる花火のような音が印象的ですね。ピアノも連打し、ギターもかき鳴らされ、かなりノレル楽曲です。
②Dear Prudence
ギターのアルペジオとベースの高音フレーズが素晴らしい楽曲。ハモリも美しいですが、それだけではなくかなり歪んだギターも聴かせてくれます。後半へどんどん盛り上がっていきます。
③Glass Onion
ストリングス?の音がいいですね。これが入るおかげでただのロックとは一味違う楽曲に仕上がっています。
④Ob-La-Di, Ob-La-Da
この曲The Beatlesだったのか……と軽く衝撃を受けた曲。何処で聴いたのかは忘れたんですが、聴き覚えがあります。サビが癖になる名曲ですね。ちょっと嬉しかったです。
⑤Wild Honey Pie
民族音楽的な音が特徴的な楽曲ですね。ボーカルがなんか面白い。というか短!
⑥The Continuing Story of Bungalow Bill
アコギが主体となった楽曲。途中でリズムが変わるのが面白いですね。
⑦While My Guitar Gently Weeps
急かすようなピアノがいいですね。楽曲に緊張感が出てます。ギターのヘヴィなフレーズもかっこいいですね。
⑧Happiness Is a Warm Gun
ギターのアルペジオが作り出す怪しげな雰囲気がたまりません。歌い方もいつもと違う感じでクールですね。
⑨Martha My Dear
ピアノとストリングス、ブラスで構成された楽曲で、オーケストラ的ですね。壮大かつ、スキップでもしてしまいそうな軽やかな曲調がいいですね。
⑩I’m So Tired
Tiredという曲名通り、ちょっと気だるげな感じの曲ですね。
⑪Blackbird
アコギを主体とした曲なんですが、このアコギのメロディがいいですね。途中で鳥の声が入ってくるのも情景が目に浮かんできていいです。
⑫Piggies
これもクラシック的な楽曲ですね。ストリングスもいいですが、オルガン?の音がこれまた素晴らしいです。
⑬Rocky Raccoon
アコギ主体で、ハーモニカが入ってくるのが夕焼けを想起させていいですね。帰らなきゃって気持ちになります。
⑭Don’t Pass Me By
浮遊感のあるオルガンが癖になる曲ですね。ストリングスもいいです。
⑮Why Don’t We Do It In the Road?
ロック的なボーカルがかっこいいですね。曲調自体は大分シンプルです。
⑯I Will
右チャンネルにあるベース的な声が癖になりますね。ギターのメロディもいいです。
⑰Julia
アコギのアルペジオが夢心地。優しげなボーカルが子守歌のように私には聴こえます。だけど、アルペジオ自体は結構不穏な感じ。
⑱Birthday
ここからB面。ロックなギターとボーカルがクールですね。フレーズも耳によく残ります。
⑲Yer Blues
曲名通りブルージーな楽曲ですね。ロックバンドとしてのThe Beatlesを聴くことができます。
⑳Mother Nature’s Son
アコギを使ったシンプルな楽曲。これがまた綺麗なんですよね~。
㉑Everybody’s Got Something to Hide Except Me and My Monkey
Disc2はロック的なアプローチの曲が多いんですかね。カモンパートが面白いですね。
㉒Sexy Sadie
シンプルに名曲ですね。
㉓Helter Skelter
悪魔に取りつかれたような凶悪なボーカルがいいですね。ギターもヘヴィです。かなりメタル的な楽曲でいいですね。こういった曲もあるんだと感心してしまいます。
㉔Long,Long,Long
前曲のクールタイム的な静かな曲。アウトロがいいですね。
㉕Revolution 1
アコギを基調とした穏やかな曲。なんですが途中途中で差し込まれるヘヴィなギターや、ブラスが楽曲を華やかにしていますね。
㉖Honey Pie
右チャンネルで流れてくる音がいいですね。
㉗Savoy Truffle
厚いブラスサウンドがいいですね。アップテンポでのれます。オルガンの音も相まって、大人な感じの曲に仕上がっていますね。
㉘Cry Baby Cry
アコギを基調とした曲。フィルターがかかったようなピアノの音が印象に残りますね。
㉙Revolution 9
ここまで来てまさかの8分の長尺曲。左から右へと往復するナンバー9やリバース音がかなりサイケデリック。なにもかもやりたい放題。短かったらいいんですけど、8分は頭がおかしくなりそう。
㉚Good Night
オーケストラちっくな美しい楽曲。最後は壮大な曲で締めですね。いい感じに整えてくれています。
しかし、昔のアルバムではよくあるんですが、ベースが中心じゃなくて片方にあるのがやはり慣れないですね。
まとめ
前々作では『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』というコンセプトアルバムを作り上げましたが、本作は溢れんばかりの創造性を片っ端から突っ込んだような感じで、統一性だとかはあまりないように思います。楽曲のジャンルとかも様々ですし、クオリティもバラバラです。
一言で言うならカオスといった感じのアルバムなのでしょうか。今の視点で見ると、解散直前のメンバーの仲が反映されてしまったのかなと思ったり。
個人的に好きな曲は2#Dear Prudence、11#Blackbird、30#Good Nightとかでしょうか。
あとはOb-La-Di, Ob-La-Daとか。この曲自体は何処かで聴いた覚えがあったんですが、The Beatlesの曲だとは知らなかったので驚きでしたね。
アルバムとして通して聴くのはちょっと辛い所があるんですが、とにかく。これだけ曲数があるので、必ず一曲は好きになれるような曲があるのではないでしょうか。
是非、聴いてみてください。