『Ceremony』-King Gnuのレビュー及び感想
今回、聴いていったのはKing Gnuの三枚目のアルバムである『Ceremony』です。現時点(2023/4/23)では最新のアルバムです。
King Gnuで一番最初に聴いたアルバムがこれですね。理由は簡単で白日で有名になってから発表されたアルバムだからです。
最初聴いたとき、曲の構成やボーカルの声よりも、「こんな感じの曲が売れたのか」という驚きの方が勝りましたね。強いハネのリズムもそうですが、今までのJ-Popとは異なる雰囲気の楽曲ですし、わかりやすいサビがあって盛り上がるわけでもないのに、ここまで人気になったのは驚愕でした。
因みに私は上記のMVを見たせいで、「King Gnuは8人くらいの多人数バンドなんだ!」という風に興奮していました。実際は四人なんですけどね。
この曲だけ聴くとそこまでポップじゃないのかなと思ってしまいそうですが、アルバム全体としてみると、今までのアルバムの中では一番ポップになっていると思います。
歌詞は結構後ろ向きだったりするんですが、曲調自体はかなり明るくなっていると思いますね。アルバムに収録されている楽曲の多数がなにかしらのタイアップ曲となっている影響もあると思うんですが、かなり聴きやすくなっています。
なので、これまでにあった実験性みたいなものはあまり感じられなくて、結構J-Popの枠組みに収まっているような曲が多い気がしますね。
個人的に一番好きな楽曲は2曲目のどろん。
疾走感のあるビートと、駆け上がるようなサビのメロディがクールですね。かなり好きです。
MVのないユーモアやOverflowも完成度が高く、かなりコンパクトに纏まっているアルバムだと思うのですが、唯一う~んとなるのが11曲目の檀上。
常田さん単独ボーカルなんですが、これがかなり地味というかイマイチ。井口さんの歌声があうかなというとそうでもない感じだし、正直浮いているような気がします。アルバムを聴くときも10曲目の傘で聴くのを止めちゃいますね。
あと、前作と比べるとやっぱり似ている感じの曲が多いかなという感じ。ものすごく能力の高いバンドだと思うので、もっとバラエティ豊かなアルバムを次は聴きたいかなという感じ。
新作がとても楽しみです。
是非、聴いてみてください。
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