『hypochondriac』-brakenceのレビュー及び感想
今回聴いていったのはbrakenceの『hypochondriac』です。
なんとなくEmo Rapが聴きたいなと思って調べたらこのアルバムがでてきたので聴くことにしました。いや、Emo Rapがどんなものなのかあまり詳しくないんですが、本当にふと聴きたくなったんですよね。
エモ・ラップ (英語: Emo rap) あるいはエモ・ヒップホップ (英語: Emo hiphop)はヒップホップとエモが融合した音楽ジャンルである[3]。「ロックミュージックにも影響を受けながら厭世感や内省的な感情をラップする[8]」ジャンルであると定義される。日本語では俗に「鬱ラップ[9]」などと形容されることもある。インディー・ロック、ポップ・パンク、ニュー・メタルなどの影響を受けており、ヒップホップの中ではトラップやクラウド・ラップ、オルタナティヴ・ヒップホップの要素をとくに取り込んでいる。時として「サウンドクラウド・ラップ」の一部として言及されこともある[10]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%A2%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97
漠然と歌うような感じのラップという認識だったんですが、ロック等から影響を受けたというのは初耳でした。
そこまで今まで聴いてきたEmo Rapにロック要素があったか?と思ったんですが、今回聴いた『hypochondriac』はバリバリロック要素が感じられるヒップホップでしたね。
この曲なんか結構ギターが聴こえてきますよね。ギターのテクニカルで動き回るようなフレーズと、クリーンなサウンドは何処かマスロックっぽく聴こえてきます。
そして、個人的にエモラップの特徴でもあると思っている、歌成分が多めのラップがいいですよね。最初聴いたときは「これラップか? ほぼ歌ってるじゃん」と思ったんですが、今はそれほど気にならなくなりましたね。
もちろん、こういったピアノがエモい感じの曲もあります。まあ、エモラップのエモはロックの方のエモからとってきているらしいですけどね。この曲は途中からノイズっぽい音や電子音が入ってきて、Glitch Popっぽさも感じられますね。
三曲目のvenus fly trapなんかは踊れるような感じの曲で、しっかりとヒップホップも感じられますね。このヒップホップと他のジャンルとの融合のバランスが程よくて、かなり聴きやすいですね。
エレクトロニカ、マスロック、グリッチポップといったロックとそれ以外のジャンルが混ざったトラックの上に乗る、オートチューンのかかったラップは何処か悲しげですね。ちょっと、他のエモラップも触れてみようかなと思える作品でした。
素晴らしい作品だと思います。是非、聴いてみてください。