『Live At Bush Hall』-Black Country, New Roadのレビュー及び感想
今回は『Live At Bush Hall』-Black Country, New Roadの感想及びレビューを書いていこうと思います。
前に『Ants From Up There』という作品の感想記事を作成したんですが、素晴らしい作品でしたね。2022年を代表する名盤だと思います。これからどんな作品を生み出してくれるのか楽しみにしていた……んですけど、
BLACK COUNTRY,NEW ROADのフロントマン、ISAAC WOOD バンドを去る
上の記事の通りフロントマンが抜けちゃったんですよね。
これからどうするのかと思っていたんですが、なんと残ったメンバーでライブを、しかも新曲だけのライブをしたようなんですよね。今回聴いていくのはそのライブ音源なんですが、新体制でどうなっているのか楽しみです。
それでは聴いていきましょう♪
全曲感想
※赤太字は一番好きな曲、赤字は好きな曲です。
①Up Song
かなりアップテンポな曲。サックスの音色がこれまたいいですね。強弱がはっきりとしていて、『Ants From Up There』の②Chaos Space Marineの流れを汲んだような楽曲。女性ボーカルなBC,NRも全然いいですね。終わり方はかなり唐突ですが。
②The Boy
緊張感のあるロックな楽曲。これも結構明るい雰囲気で陽気な感じがしますね。サックスがかなり目立っていて好きです。
③I Won’t Always Love You
劇のような冒頭の雰囲気がいいですね。音数を絞って隙間を作ることで、張り詰めるような緊張感を生み出しています。そして、クリーンなギターが中盤からやっと目立ってきます。最後の盛り上がりもいいですね。
④Across the Pond Friend
快活なストリングスによる始まりが心躍ります。次は男性ボーカルですね。特段、上手いという感じではないですが、全然いいと思います。かなりポップなロックに仕上がっています。
⑤Laughing Song
BC,NRって曲名にSongとつくことが多い気がします。一端静まって、そこからさらに盛り上がっていくような構成がやはりいいですね。終わったと思ったらまだ終わってなかったが二回くらいあります。
⑥The Wrong Trousers
静かなギターのアルペジオから始まる曲。途中のマーチのようなドラムがあってます。結構シンプルな楽曲ですね。
⑦Turbines/Pigs
クラシカルなピアノから穏やかに始まっていく曲。このライブでは一番長い9分ほどの楽曲。ゆっくりと時間をかけて、じわじわと盛り上がっていきます。最後の方でドラムが暴れまわっているのもいいですね。
⑧Dancers
Dancersという曲名ですが、踊れるような感じの曲ではなく、いつものBC,NRという感じの楽曲。サックスとピアノのユニゾンもいいですが、荒々しいドラムとギターもこれまではあまり見られなかったもので、新鮮でいいですね。
⑨Up Song (Reprise)
一曲目のRepriseらしいですが、かなり静かになってます。こっちの方が好きですね。
総評
新体制に全くの不安を抱かせない、素晴らしいライブアルバムだと思います。楽曲もこれまでと同様、緊張感のある静かなロックに仕上がっています。これまでのアルバムと比べて楽曲が若干ポップになったなという印象ですが、どの曲も素晴らしいロックだと思います。ボーカルも全く違和感がなく聴けたのでよかったです。
これからのBC,NRに期待大ですね。
是非、聴いてみてください。