追記:加筆修正。
【謎】『コインロッカーベイビーズ』-村上龍で未だにわからないこと【どういう意味?】
前に『限りなく透明に近いブルー』の紹介をしたんですが、私は村上龍先生の作品が結構好きなんですよね。当然、『コインロッカーベイビーズ』も読んだんですが、素晴らしい作品だと思っています。
あらすじはこんな感じ↓
1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。
新装版 コインロッカー・ベイビーズ (講談社文庫)
中々難しい作品で、私自身も完全に読み解けてない部分もあると思うのですが、その中で考えても全くわからない描写が一つあるんですよ。
それがこれです↓
女は赤ん坊の腹を押しそのすぐ下の性器を口に含んだ。いつも吸っているアメリカ製の薄荷入り煙草より細くて生魚の味がした。
コインロッカーベイビーズ 上7P
コインロッカーベイビーズの冒頭文で、女性が産んだ赤ん坊を捨てるシーンでの描写ですね。この文からコインロッカーベイビーズは始まるんですが、この“女は赤ん坊の腹を押しそのすぐ下の性器を口に含んだ”というのが、最初読んだときに引っかかったんですよ。
……なんで口に含んだんだ、という感じに。
なにか儀式めいた行為なのかと思いきや、読んでいっても関連する描写はないし、結局、意味が理解できないただただインパクトのある文にしか見えないんですよね。
物語的に考察してみると、母親が自分の子の性器を口に含むことは通常ないわけでして、それなのにも関わらずそれを描写することによって親子という関係性を明確に切り離しているということを表したかったのかなと思ったり。
まあ、村上龍先生はかなり過激で性的な描写が多い作家なので(特に初期)、そういった特性が出た文章な気がしなくもないですが。
しかし、こうやって今でも印象に残っている文なので、興味を惹かせるという点では100点の冒頭文なのかなと嘆息したりします。こういう描写が苦手な人はすぐに投げてしまうでしょうが。
もし、上記の行為の意味や理由を知っている方がいたら教えて欲しいですね~