『Viva La Vida or Death and All His Friends』-Coldplayのレビュー及び感想
このアルバムにはあの有名曲が収録されていますが、それはいったい何でしょうか?
……そうですね、
アルバムタイトルの字にも含まれていますが、「Viva La Vida」ですね。
和訳すると「人生万歳!」という意味らしいですが、その意味らしく、壮大なストリングスと轟くドラムが印象的な楽曲になってますね。結構ポップで聴きやすいです。この曲こそ、Coldplayはこのアルバムからポップな方面に完全に振り切ったと言われる所以でもあると思います。
しかし、アルバム全体を聴いてみると、個人的にはまだ完全に吹っ切れたわけじゃないのかなと思ったりもします。まだこのアルバムでは影を帯びたような楽曲が聴けるんですよね。
2曲目のCemeteries Of Londonは異国風な楽曲で、アコギやピアノがいい味を出しています。ボーカルはポップかもしれませんが、少し陰りがあるような気がします。名曲ですね。
3曲目のLost!もオルガンが主体となった曲で、これまた異国感漂う楽曲に仕上がっているんですよね。名曲Viva La vidaもそうですが、この異国感というのがこのアルバムのテーマだったのかもしれません。
しかし、結構わかりやすくポップになったなと感じさせるような曲もあるんですよね。
5曲目のLovers In Japan / Reign Of Loveは何故か二曲が繋がっている曲なんですが、特に前半のLovers In Japanなんか結構ポップに仕上がっています。シューゲイザーっぽいギターサウンドが印象的で、こういった楽曲はそれまでのColdplayにはなかったですよね。
9曲目のStrawberry Swingはストリングスをあしらった、これまた異国感溢れる楽曲になってますね。ギターのメロディがこれまたポップでいいんですよね。
という感じで、個人的には明と暗がいい具合に混ざり合ったアルバムだと思いますね。アルバム名は「素晴らしい人生と死」的なことを言っていると思いますし、生と死をテーマにしているので、それを表現しようとした結果なのかもしれませんね。異国風な楽曲も人生という旅を想起させますしね。最後の曲が最初の曲に繋がっている構造もそれを表しているのでしょう。そう思うと、かなり完成度の高いアルバムだと思います。
是非、聴いてみてください。
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