In rainbowsのレビュー及び感想
個人的な趣味で自分が聴いたアルバムの感想ブログを見るのですが、この『In Rainbows』を手放しで称賛している日本人はあまりいないような印象を抱きます。
ですが、海外だとかなり評価が高いようで、RYMやAOTYといった批評サイトでは、オールタイムベストの10位以内にいたり、「Kid A」よりも順位が高かったりします。
毎回、見る度に「いや、素晴らしいアルバムだけど流石に高すぎじゃね?」とびっくりしちゃいます。
ですが、いざ点数をつけようとすると95点くらいつけて「あれ……滅茶苦茶好きだな」となる不思議なアルバムですね。
普通に大好きなアルバムなんですけどね~
なにがいいのかっていうと、シンプルながらにバラエティ豊かな曲を楽しめる点ですね。
二曲目の「Bodysnatchers」や九曲目の「Jigsaw Falling Into Place」なんかはBPMの早いギターロックで、前作の「Hail To The Thief」を少し明るくしたような感じです。
特に「Bodysnatchers」なんかは絡み合うトリプルギターがよくて、聴いているとはしゃぎたくなります。
しかし、こういったアップテンポな曲以外にも、
三曲目の「Nude」や五曲目の「All I Need」みたいなストリングスとピアノによる、美メロを楽しめるバラード曲があったりします。
技術や革新的とか関係なく、ただただ美しさに圧倒されるばかりです。
七曲目の「Reckoner」はポリリズムを使った変なリズムに乗せられるトムヨークのファルセットと、クリーンなギターで耳が幸せになります。
そんな感じで色々な要素を感じられるアルバムとなっていて、なんだか、『In Rainbows』までのRadioheadのアルバムを総括しているみたいだなと感じました。
一曲目の「15 Step」のノイズ的な電子音は『Amnesiac』や『Hail To The Thief』のサウンドを想起させますし、
先ほどあげた『Reckoner』のようなポリリズム等を使用した変則的なリズムは『KidA』以降の要素を感じられます。
最初にあげたアップテンポなロック曲は『Hail To The Thief』よりも昔のロックバンド的なRadioheadに回帰してると感じますし、美しいメロディはなお健在です。
こういった様々な要素をまとめ上げた『In Rainbows』はRadioheadのもう一つの『OK Computer』と言っても差し支えないアルバムのように感じられました。
まあ、見方を変えれば「今までのRadioheadから進歩してない、革新的なものがない」となってしまいそうですが(というか、褒めてない人がそこを指摘していたような気がする)、個人的に大好きなアルバムですね。
まとめ
Radioheadのアルバムの中ではとてもシンプルなので、最初に勧めるならこのアルバムなのかもしれないと思ったり。
ですが、私としてはやっぱり最初から順番に聴いて貰った方が面白そうですけどね笑
ということで、今回はこの辺りで。
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