アニメ「小市民シリーズ」の1期にあたる1話~10話を視聴しました。
それでは下記に詳しい感想です。
※作品のネタバレを含みます。
各話感想(記事にしたもののみ)
【アニメ感想】「小市民シリーズ」- 第1話 羊の着ぐるみ
【アニメ感想】「小市民シリーズ」- 第2話 おいしいココアの作り方
あらすじ
平穏で慎ましい小市民を目指すという約束をした小鳩常悟朗と小佐内ゆきは、無事同じ高校に入学した。ところが、小佐内からいちごタルトを買いに行こうと誘われた四月のある日、小鳩は校内で盗まれたというポシェットの捜索に駆り出されてしまう。いきなり事件に遭遇した小鳩たちは、穏やかな放課後を過ごせるのだろうか。
引用元:©米澤穂信・東京創元社/小市民シリーズ製作委員会(https://shoshimin-anime.com/)
大雑把な感想

一言で感想を纏めるなら「色々惜しいけど雰囲気は好き」といった感じの作品でした。
同作者の氷菓のような作品を求めていたり、ミステリ―部分に期待していると肩透かしを食らう可能性はあると思います。
小鳩と小山内の関係性に注目して視聴するなら、それなりに楽しめる作品なのかなと思います。
ただ、言葉にするのが難しいですが作品全体に漂う雰囲気はとても好きです。
ミステリー部分は個人的にイマイチ

1期は春期限定いちごタルト事件と夏期限定トロピカルパフェ事件の内容です。
本作のミステリーは短くて軽い日常に潜むミステリーと、日常の外に飛び出た規模が少し大きいミステリーの二つに大別できるように思います。
日常に潜むミステリーに関しては当たり外れが大きいです。
個人的には5話の伯林あげぱんの謎とかはオチも含めて結構好きなのですが、「これ一話全部使ってか……」と物足りなさや退屈さを感じてしまうことが多かったです。
規模が少し大きいミステリーについても、少し不満が残る部分はあります。
春期限定いちごタルト事件は盛り上がりがない上に、ちょっと結論への持っていき方が強引というか、色々と想像で補いすぎている感じがあって個人的にはイマイチでした。
ただ、小鳩と小山内の悪癖は丁寧に描写されていてよかったかな。
夏期限定トロピカルパフェ事件については捻りがいれてありますが、予想はしやすい展開でしたね。
色々とぶっ飛びすぎというか、ドン引きするというか……二人ともイかれている部分があって、最終的に小市民になるための関係性が終焉を迎えるのも理解できるなと納得できる、インパクトのあるエピソードだったので、そこは満足です。
そんな感じで面白くはあるのですが、最初から最後までずっと面白かったわけではなかったですね。
小鳩と小山内の関係性が好き

あまり他作品では見かけないような関係性で、見ていて面白かったですね。
謎があると探偵役として解決したがる小鳩と、復讐を愛する小山内の悪癖が全話通して描写されています。
二人とも小市民を志していますが、生来の性質がそんな簡単に変わるわけもなく、二人とも全然小市民に擬態できなくなっていくのが面白いですね。まあ、それを本人たちも理解しているからこそのラストだとは思いますが。
話が進んでいくにつれて、「傍にいられるのは互いしかいない」ような二人の狂気的な面が前面に出てくるのが好きですね。他の人がついていけないよ、こんなの。
そりゃあ日常の謎程度じゃ満足しないわけです。話の規模も大きくなる大きくなる。
そんな感じで刺激的な二人の関係性は見ていて楽しかったですね。
まとめ
他にない男女の関係性を求めている人にはオススメな作品だと思います。
あとは雰囲気のいい作品が好きな人にも刺さりそう。
なんだかんだ色々言いましたが、お気に入りのアニメです。
また2期の感想も纏めていけたらと思います。それでは。
小市民シリーズ