「Forever Howlong」- Black Country, New Roadのレビュー及び感想
今の所2025年の個人的なダサジャケ一位となっているBlack Country, New Roadの新譜を聴きました。
一応、リードボーカルが抜けてから初のLPです。未発表曲だけのライブアルバムが前に出てたので、そこまで「新しい体制での初作品」って感じはなかったんですが……
先行曲がチェンバロが使われていて、今までにないバロックポップ的な雰囲気がありました。
明らかに今までにない感じだったので、新作は一体どうなっているのだろうと期待半分・不安半分で聴いてみたんですが……「素晴らしい」が半分、「うーん」が半分といった感じですかね。
最初の数曲はびっくりするくらい刺さらなくて、聴いていてびっくりしました。
このままの感じで最後まで走り抜けるなら、途中で聴くのを止めようかなと思ったくらいでしたね。
ですが、それが変わるのが五曲目のTwo Horsesからで、ここからこのバンドらしいプログレッシブなポストロック・パンクサウンドが鳴っていて良かったですね。
緊張感のある前半と、途中から爆発するように躍動する楽器たち……「これだよこれ!」と興奮するサウンドと展開で最高。
メンバーが一人少なくなった影響なのか、本作は結構多人数バンドのわちゃわちゃ感は薄まっているような気はします。
上手い女性ボーカルも相まって、すんなり耳を通る楽曲が多かった気がしますが、十分に今までの作品と同様にパワーのある楽曲が揃っていて、最終的には「いい作品だった」と思えましたね。
今作は今までにないアコギが中心となった楽曲が多いので、その辺りは凄く好み!
ですが、いかんせん前半が個人的には弱すぎて、「名盤」とまではいかなかったですね。
個人的には今までの二作品には適わないかなと思いました。
しかし、それでも今年のアルバムを選ぶ際には必ずリストに入る作品ではあると思いますね。
一番好きな楽曲:Two Horses
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