1週間のうちに私が聴いた音楽アルバムを簡単な感想と共に纏めた記事です。
本記事は2024年1/15~2024年1/21の間で聴いた作品を纏めています。
- 最近聴いた作品の感想②
- 「The Blueprint」- JAY-Z
- 「Take Me to Your Leader」- King Geedorah
- 「Stakes Is High」- De La Soul
- 「What Does Your Soul Look Like」- DJ Shadow
- 「Hiding Places」- billy woods & Kenny Segal
- 「plastic death」- glass beach
- 「ILION」- SLIFT
- 「Little Rope」- Sleater-Kinney
- 「DAYTONA」- Pusha T
- 「Wake」- Hail The Sun
- 「희망열차를 타고 우주로 가요(Hopetrain To Universe)」- Yo
- 「Hizbut Jámm」- Hizbut Jámm
最近聴いた作品の感想②
「The Blueprint」- JAY-Z
Kanye Westがプロデューサーとして参加しているJAY-Z。Yeの十八番ともいえる早回しのトラックも、その他のプロデューサーのトラックも素晴らしい。どの楽曲もシンプルなソウル?を下敷きとしたトラックが多いんですが、これがポップで聴きやすくて、そこにクールでありながら熱を帯びたJay-Zのフロウが乗ることで滅茶苦茶素晴らしいものになってます。また好きなHip Hopアルバムが一つ増えましたね~。
一番好きな楽曲:Song Cry
「Take Me to Your Leader」- King Geedorah
MF Doomが率いるHip Hopユニットの作品。本当にMF Doomが関わっている作品は名盤しかないのかと思うほどにいい作品でしたね。何処か昔のゲームのBGMに使われてもおかしくないような質感のトラックが多い印象。言い方を変えるとちょっとチープな印象を受けるサウンドではあるんですが、これが癖になります。結構インスト曲も多く、何処かの映像のセリフをサンプリングしているみたいで、独特な世界観がたまらなかったですね。
一番好きな楽曲:Fazers
「Stakes Is High」- De La Soul
想像していた以上にダークな作風で驚いたDe La Soulの作品。1stの花柄なアルバムジャケットの印象が強かった故のイメージだったんですが、いい意味でそれを覆してくれるような名盤だと思いましたね。どの曲も重たい雰囲気でいいんですが、その中でも飛びぬけて素晴らしいのがアルバムタイトルにもなっているStakes Is Highでしょう。複雑なリズムのリフというだけでも珍しいのに、まさかの3拍子ループという他では全然聴いたことのないHip Hopサウンドがあまりにも刺激的でしたね。J Dillaの凄さも再認識した作品でしたね。
一番好きな楽曲:Stakes Is High
「What Does Your Soul Look Like」- DJ Shadow
DJ ShadowのEP。彼の場合、「Endtroducing…」が偉大過ぎる故なのか、全然他の作品について語られている印象がないのですが、このEPも結構いい。同じくTrip Hopな感じのインスト楽曲が並びます。何処かVaporwaveのような質感もあり、聴いていて心地のよい作品でしたね。地下の奥底で鳴り続けているような、そんな雰囲気がある気がします。
「Hiding Places」- billy woods & Kenny Segal
billy woods & Kenny Segalの作品は個人的にかなり好きで、この作品も好きです。彼らの作品はなんというか……土っぽいというか、埃っぽいというか、言葉にするのがちょっと難しいですけど、この退廃的な雰囲気がたまらない。一番いいのは一曲目のSpongebobでしょうか。もたつくような怪しげなベースとドラムに、左右でぼんやりと浮かび上がるようなピアノ等のサウンドが素晴らしい。ダークで何処までも引きずり込むような感じがたまらない作品でしたね。コンパクトなのもいい。
一番好きな楽曲:Spongebob
「plastic death」- glass beach
2024年早々、凄いのが出たなという印象のglass beachの作品。エモ、ロック、メタル、プログレ……様々な音楽ジャンルをごちゃまぜにしながらも、最終的には「美しい……」と思わせるような感じに楽曲を纏め上げているのが凄い。なんなら時折J Rockっぽさを仄かに感じさせるような所もあって、聴いていて面白いです。面白いだけでは終わらせず、しっかりと聴かせて来るのも素払いしいですね。所々でちぐはぐというか、「このまま行ってくれれば100点だったのに……」みたいに感じることはありますがそれもご愛敬。ひたすら勢いで引っ張り上げていくような力強い作品だと思いましたね。
一番好きな楽曲:The CIA
「ILION」- SLIFT
TLでもよく見かけたSLIFTの作品。正直な所、自分にはあわない作品だと感じました。内容はプログレッシブなメタルといった感じ。節々で「いいな~」と思うサウンドやフレーズがあったりはするんですが、楽曲が長かったりどんどん展開されていく構成も相まってか、曲が終わった後に「あれ、どんな曲だっけ?」となってしまうことが多かった印象。だから、もしかしたら何度か聴いたらハマってくるのかもしれません。1聴の段階ではハマれなかったかな~。
一番好きな楽曲:NIMH
「Little Rope」- Sleater-Kinney
個人的にIndie Rockは好きなジャンルなんですが、このアルバムはイマイチだったなという印象。Indie Rockといっても、パンク要素が絡んだような音楽性の作品なんですが、印象に残るようなサウンドやフレーズが個人的には全然なくて、途中でだれてきちゃいましたね。アルバムジャケットや楽曲の雰囲気は結構好きなんですけどね~。
「DAYTONA」- Pusha T
よく名前は見るけど作品自体はあまり聴いたことのなかったPush Tの作品を初聴。この作品もKanye Westがプロデューサーをしていて、どうしてか今週は意図せず彼のプロデュース作品を多く聴いてしまった。2018年というと、KIDS SEE GHOSTSもKanyeがプロデュースして高評価な作品だったと記憶しているけど、それもこれも個人的にはあまりハマれませんでした。最近のKanyeの作風や自分にはあわないのかなと思ったり……。この作品も「もうちょっとで好きなのにな……」ってなることが多かったですね。
「Wake」- Hail The Sun
Swancoreという音楽ジャンルの作品らしい。滅茶苦茶マスロック的なクリーンで複雑なフレーズが目立つのに、ハードコア的な荒々しさも兼ね備えているなという印象でしたね。メタル的な激しさを孕んでいるはずなのに、何処か爽やかな感じもあって結構聴きやすかったですね。マスロックもメタルが好きな人にもおススメできそうないい作品でした。
「희망열차를 타고 우주로 가요(Hopetrain To Universe)」- Yo
韓国のArt Rockな作品。全体的にとても心地いい作品が広がっているんですが、特に素晴らしいのが4曲目の신의 선물 (God’s Gift) 。楽曲展開やサウンド、メロディまで完璧に近いような楽曲だと思いましたね。ちょっとシューゲイザーっぽいぼやけた轟音もあって、聴いていてよかったですね。ただ、4曲目以外は個人的にあまり刺さらなくて、楽曲自体も長めなのもあって、だれた部分はあるかなとは思います。
一番好きな楽曲:신의 선물 (God’s Gift)
「Hizbut Jámm」- Hizbut Jámm
ポーランド?のアーティストによるサイケデリックフォーク作品。基本的に怪しげなフォークサウンドが繰り返される感じで、掴みどころのないドラムも加わることでサイケな雰囲気を生み出しています。このメロディがかなり病みつきになりますし、ダークでたまらない。民族音楽ってなんだか宗教的な感じがあると思っているんですが、やはり好きですね~。